2017年11月19日

上顎前突症 その10

●上顎前突は上顎の骨や上の前歯が出ている状態

治療前
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25歳 社会人女性 上の前歯と上くちびるが前に
出ていることを気にされています。上顎歯列はV字型。
歯列はきれいにならんでいます。歯列中央に隙間があ
ります。上顎2本目(側切歯)が退化傾向で、歯が細
長くなっています。前歯はかなり前突しています。前
歯の上下の関係、つまりかみ合わせが深すぎます。
”過蓋咬合”(かがいこうごう)と呼びます。

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上顎前歯の前突を改善するために、第一小臼歯を抜歯
する矯正をします。過蓋咬合を改善するために、上顎
前歯と下顎前歯を圧下(骨にめり込ます)する矯正を
行います(これは難しいです)。下顎の前歯は軽度の
叢生(でこぼこ)ですが抜歯しません。下を抜歯する
とをすると、さらに過蓋咬合を増悪化させ矯正治療を
失敗します。最後に上顎側切歯(前から2本目)の幅
を治療中に虫歯治療用の素材をもちいて歯の形を大き
くします。(無料)
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治療後
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上歯列はU字型の理想な形態にかわりました。前歯の
過蓋咬合も改善されました。とても浅いかみ合わせで
す。 オーバートリートメントしています。上顎のみ
抜歯をする治療では、上下の歯の数が合わなくなりま
す。しかし、心配はいりません。 上下は緊密に咬合
させることができます。この状態をFull ClassUとよ
んでいます。この場合は上顎の親知らずを咬合に組み
入れることができます。通常、第三大臼歯(親知らず)
は抜歯することが多いですが、今回は使用しました。
装置を伸ばして咬合に組み込んでいます。丁寧で良い
治療と思います。(治療期間が少しは延びても、提案
はいつも行うようにしています。)

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上顎前歯の傾斜は改善されました。歯の根元の骨の形
も同時に変わっていますね。歯根の移動と同時に骨の
形も変形させることができます。これを利用して審美
的な改善を行うことができます。上顎の前歯の角度が
大きく改善されて前突が解消されました。奥歯の上下
関係も良好になりました。下顎の奥歯を前に移動させ
ることが効果的に行われたからです。奥歯の上下のか
み合わせは、1対2歯の理想的状態です。これもオー
ソドックスな治療の成功例です。当院ではこのような
治療を行っています。

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治療前後の口元の変化
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元々上の唇が少し出ていていましたが、上唇がへこん
だと同時にオトガイが前に出てきました。 白人のお
口元のようです。オトガイの緊張がとれて本来の形に
なりました。この形がこの方の個性なのでしょう。ま
た、上下の唇のバランスも良くなりました。
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